SSブログ
昔読んだ本 ブログトップ

鉄道大バザール [昔読んだ本]

鉄道大バザール/The Great Railway Bazaar

...............
本屋さんで、表紙をめくったら、書いてある世界地図に惹かれました。こんな旅行もあるのかと思い、買いました。
...............
作・訳者 ポール・セルー(セロー)/Paul Theroux
阿川弘之訳
............
扉文 敗戦の軍隊のために、呪われた軍隊のために、悲しみに暮れる異国の同胞たちのために・・・ --R・キプリング
...........
書出し 私の生まれ故郷はアメリカのマサチューセッツ州で、子供のころ毎日、ボストンメイン鉄道の汽車の音を聞きながら育った。
情報 講談社/1200円/0098-129615-2253/(S52年なので当然廃版)
感想 ロンドンから日本までユーラシア大陸を横断の記録。ひたすら列車に乗りつづける。
..............
旅好きなら必読。辛辣で、うんうん、あるあるとうなずくことしきり。面白いよぉ。
...............
1975年に出たThe Great Railway Bazaarの翻訳。セルーはアメリカ人小説家で、英文学研究者でもあるらしい。と同時に無類の鉄道好きらしく、本書は鉄道を乗り継いでユーラシア大陸を縦断した記録となる。
................
ロンドンからオリエント急行でトルコに入ると、あとはひたすらアジア各国の鉄道に乗りまくる。イラン、アフガニスタン、インド、スリランカ、タイ、マレーシア、日本。日本からはソ連に渡り、シベリア鉄道でヨーロッパに戻っていく。上巻ではスリランカから再びインドに戻ったところまで。
..................
ものすごい大旅行である。しかも、アジアの鉄道は老朽化していたり、遅延がものすごかったり、不快な同乗者に悩まされたりする。しかし、著者は淡々と乗り続ける。本当に鉄道の旅が好きなのがよくわかる。
...................
さすがに鈍行列車ではなく急行ばかり、それも一等車が大半だが、アジアの無秩序さ、暑さ、貧しさがストレートに伝わってくる。そこを著者は的確に描き出している。アジアにおけるヨーロッパ支配の残滓、貧富の格差。冷静な、茶化すような文章が様々な問題をえぐり出していく。旧支配者のイギリス人ではなく、それでも白人であるアメリカ人であるからこそ、見えてくるものも多い。
....................
下巻はビルマのラングーンから。タイ、マレーシア、シンガポールと東南アジアをめぐった後、日本に上陸する。日本でははつかりやひかりに乗り、船でナホトカからシベリア鉄道でヨーロッパに帰っていく。
...................
そろそろアジアの鉄道の旅にも慣れてきたようで、筆もこなれている。鉄道は国民性を反映する乗り物だというのが、著者の考えである。車両の整備、運転時刻の正確さ、列車に乗っている現地の人々がセルーに話しかけてくるかどうか。そうしたところから各国の特徴をつかみ、ユーモアたっぷりに描き出す。私の目には、ちょっと戯画化・誇張しすぎのようにも思えた。日本人からすると、やはりアジア蔑視の眼差しは心良いものではない。
しかし、戦争下のベトナムの鉄道の記述などは素晴らしいものがある。日本の鉄道を外国人が乗った感想も面白い。
阿川弘之による訳文もさすがに巧み。
..................
↑わたしのコメントではありません
ネパール関連ブログ http://plaza.rakuten.co.jp/itoshoji/


ヨーロッパスケッチ旅行 [昔読んだ本]

ヨーロッパスケッチ旅行

..........
著者はあの「おはなはん」の原作者でもあり、「日曜画家」の大家です。多くの人は、旅先でゆっくりと、絵を描きたいと思っています。ですね? 「スケッチ旅行」という言葉の響きには何とも優雅なものを感じます。文章も上品で落ち着いて読むことが出来ます。
..........
著者    : 林謙一
出版社名  : 講談社
発行年月  : 1979年
サイズ   : 284P
定価    : 1,000円(税込). . 絶版本
..........
「モンマルトルの丘、セーヌの岸辺、コート・ダジュールの海、ポンペイの廃墟、ヴェネチアの運河------ヨーロッパを歩き続けた著者が絵になる場所について親切にユーモラスに語る旅のエッセイ」
...........
帯から
旅の楽しさと絵を描く愉しさがあふれる本
...........
ネパール関連ブログ http://plaza.rakuten.co.jp/itoshoji/


親指一本の旅 [昔読んだ本]

親指一本の旅

........
おそらく私が買った、旅行記本の一冊目。副題の「まる秘ルートでアテネをめざせ!」が時代を感じさせる。カメラを持たない旅だったのでしょうか、写真がほとんどありませんが、わくわくして読んだ記憶があります。
........
著者;和智香 S52
千曲秀版社
........
和智 香:
明治大学工学部卒。
在学中に世界一周にて放浪を経験し、帰国後”日本ヒッチハイク連盟”を結成、初代会長に就任する。一年に二回、全国縦断ヒッチハイク大会を主催。”お前も来るか!中近東!”、”親指一本の旅”、”ぶらり放浪術”などの著書あり。
.........
東京からアテネのパルテノン神殿を目指して地球を半周、約二万キロを親指サインで通りがかりの車を乗り継ぎながら、ヒッチハイク・レースをする日本ヒッチハイカー連盟(和智 香、会員350名)のヒッチハイカー達が25日正午、東京・上野にある西郷さんの銅像前に集まり”出発式”を行なった。10月24日までに到着(ゴール)するのが目標で約三ヶ月の長旅になる。海外旅行経験者は会長ただ一人だが、参加者はいずれも二十歳前後の”現代っ子たち”ばかりで言葉や習慣の違いなどは全く意に介していない様子だった。この日、西郷さんの銅像前に集まったのは、アテネまで完走する予定の同連盟会員9人のほかに、勤めの都合で行程の一部だけ加わる者や見送りなど合わせて30数人。ギリシャ政府観光局の駐日代表”ブラタノス”さんも駆けつけて「身体に気をつけて、無事ゴールであるアテネまで辿り着いてください!」と激励した。地球半周ヒッチ・レースは、同連盟の創立五周年の記念行事。
1、飛行機には乗らない。
2、途中十カ国以上を通過し、四十台以上の車に乗せて貰う。(船は車十台に換算)
などのルールがあるが、「何よりも未知の世界に飛び込み、いろいろな体験を積む楽しみが第一で、競い合いは二の次。」と全く飾らないレース。だから、出発式で一応レースは「ヨーイ・ドン!」とはなったものの、別に目の色を変えてすぐヒッチハイクに移るわけでもなく、しばらく北海道旅行をした後アテネを目指す逆行派や・・・・・・・・(中略)・・・・・・・・・様々。和智会長も「これからお別れ会をして、実際の旅立ちは来月初めになる人が多いのでは・・・・・。」とのんびりしたもの。会社を辞めてレースに加わるなど、”ヒッチハイク野郎たち”ばかりの中でも変り種は、紅一点のM・Yさん。連盟創立以来のベテランで、今回の旅行も両親は半ば呆れ顔で黙認の格好。「最後まで頑張るつもり!」と顔をほころばせていた。          

 ”51年7月26日付、東京新聞”より
.................
ネパール関連ブログ http://plaza.rakuten.co.jp/itoshoji/


世界ケンカ旅 [昔読んだ本]

世界ケンカ旅

..........
これだけ強いと、世の中怖いものなしだと思います。自分の体ひとつで、ある意味、世界制覇を成し遂げた人の若い頃の世界旅行のお話です。伝説になる人 だと思います。
..........
徳間文庫
著者名 : 大山倍達
出版社名 : 徳間書店 (ISBN:4-19-597822-X)
発行年月 : 1985年03月
サイズ : 216P 16cm
価格 : 500円(税込)
...........
大山総裁自らが語る、若き頃の世界中で繰り広げられる死闘、死闘、死闘のエピソードのオンパレード。ちなみにこの本の中での総裁はモテモテです。けど、決して真偽のほどを疑うなどといった、
野暮なマネはよしましょう。
...........
私は空手の愛好家ではない。本書を読んだのも、日本人が世界を体験した旅行記を収集するなかで偶然に遭遇したためである。旅行記としての出来から言えば、本書はかなりのレベルにあると思う。各国の裏側をのぞき込んでいて興味深いし、読者へのサービス精神を忘れていない。時折あらわれる社会批判もなかなかの鋭さだ。ただの空手マニアが書いた本ではないので、馬鹿にせず、読んでみるといいと思う。
............
極真空手の創始者である大山倍達が、空手を世界に広め、道場の資金を集めるためにアメリカへ渡り、ギャングと戦ったりする内容。牛との戦いや、ナイフ使い、イランの棒術師との決闘なども盛り込まれており、息もつかせぬ展開をみせる。どこまでが実話なのかわからないが、とにかく良く出来た本であった。
.............
格闘技に関心のない人も『極真カラテ』の名を知らないという人は、恐らく少数派だと思う。現在世界中に極真カラテの道場が多数あります。
世界に極真カラテ、そして日本の強さを広めた人・・・それが大山倍達氏です。
アメリカ、タイ、中国、イラン・・・様々な国での喧嘩自慢の猛者との対戦。また格闘技ばかりでなくSEX、誘拐事件など、様々なエピソードの数々・・・。痛快で一気に最後まで読めてしまいます。カラテまたは格闘技に関心のない人にもオススメの一冊です。
..............
ネパール関連ブログ http://plaza.rakuten.co.jp/itoshoji/


地球紀行 世界豪華列車の旅 [昔読んだ本]

地球紀行 世界豪華列車の旅

..................
私は「鉄ちゃん」ではないのですが、鉄道旅行や、バス旅行など、移動しながら移り変わる車窓の景色を眺めるのが好きです。旅行には本も持っていきますが、読んだことがありません。
これまでの、そしてこれからの「私の旅記録」は
          ↓
「ネパールの風にふかれて」(日記帳)http://sky.ap.teacup.com/ito-biz/
「アジアの風」(写真帳)http://4travel.jp/traveler/chitoshi/?DISP=RENT
で少しづつUPしていきます。
..................
小学館GREEN MOOK
著者名 : 櫻井 寛 編著
出版社名 : 小学館 (ISBN:4-09-102055-0)
発行年月 : 2001年06月
価格 : 3,990円(税込)
フォトジャーナリストの桜井寛がプロデュース。世界40カ国の列車を地域別、国別に紹介。ずっしり重く中身は超充実。食事のメニューから主要駅構内や周辺の紹介
なども詳しく、これ読むだけで行った気分になれます・・というか行きたくなってしまいます。鉄ちゃんも鉄ちゃん以外も楽しめる鉄道本ですね。発売:2001/6
...................
↑これは私のコメントではありません


よい旅を、アジア [昔読んだ本]

よい旅を、アジア

............
「旅本」はネーミングで選ぶ場合が多いのですが、これもその一冊。
はじめて読んだ岸本さんの本です。その後、何冊か読みました。
............
講談社文庫
著者名 : 岸本葉子/〔著〕
出版社名 : 講談社 (ISBN:4-06-263394-9)
発行年月 : 1996年12月
サイズ : 349P 15cm
価格 : 693円(税込)
目次
揚子江を下って考えた
台湾青年純愛記
ソウル女子大生白書
雲南ピャオリャン娘紀行
妻はリーハイ―台湾的結婚事情
韓国は辛口だけどマシッソヨ
上海の難忘的一夜
バスに乗ってチベットへ
シンガポールのとなりの島
クアラルンプールのあやしい夜
禁断のパラダイス!香港
エピローグ その先のインド―ブジュへの旅
.............
本の内容
旅立つ人のうしろ姿に、そっと声をかけたい。よい旅を!と。気ままに、ゆっくりアジアの街をひとり泳ぐ。つらくて泣きたい夕暮れ時、人恋しくてたまらない夜もあった。台湾、ソウル、香港、雲南、チベット、マレー半島そして熱風のインドへ。私の旅は、アジアから始まった。はじける好奇心と哀愁に満ちた旅本。
..............
↑私のコメントではありません


昔読んだ本 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。