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河童が覗いたヨーロッパ [かなり昔読んだ本]

河童が覗いたヨーロッパ

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本棚からやっと出てきました。今では文庫本もありますが、本屋さんで、この本を、初めて手にしたときは感動しました。なにしろ、イラストはもちろん、文章までもが手書きなのです。
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著者名 : 妹尾河童
出版社名 : 新潮社 (ISBN:4-10-356804-6)
発行年月 : 1997年08月
サイズ : 297P 20cm
価格 : 1,890円(税込)
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目次
ピサの斜塔にはテスリがない
ミラノの飛び降り自殺
列車は黙って発車する
ウィーンの市電の飛び降り資格
野鳥と人たち
握手と礼砲
パリのスイングドア
北の人、南の人
ヨーロッパの窓
トカレフとワルサーP38
武器博物館
なぜモデルガンが
マッサージ器と10ギルダ紙幣
イタリアとドイツのオペラの始まる時刻
走るポストと公衆便所をふやすシカケ
ナポリの泥棒
旅の秘訣は“得点法”
国際列車の車掌さんたち:ヨーロッパの列車仲
優先席・禁煙車
いいホテル
ぼくが泊まった安い部屋〔ほか〕
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本の内容
1年間で歩いた国は22カ国、泊まった部屋は115室。国際列車の車掌は国ごとにどう変わるのか?旺盛な好奇心と優しい眼、スケッチ満載の「手描き」ヨーロッパ。
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河童さんの泊まったホテルとか,鉄道の車掌さんのスケッチとか、もう30年ほどまえの旅だから,ガイドにはならないけどおもしろい。ヨーロッパの田舎には当時とそれほど変わっていないところもあるかもね。
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私としたことが。実家に電話をしていて思い出しました。なんども読むじゃん!河童さんの本。これは私が始めて読んだ河童本なんですが、単なる旅行記ではない!全て河童氏による細密画つき。このときは彼がまだ舞台美術かなんて知らんかったわ・・。
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舞台美術家であり、エッセイストでもある妹尾河童氏のヨーロッパ旅行記です。好奇心に溢れ、その語り口は非常にコミカルで、一読して氏のファンになりました。読者が氏と実際に旅しているような臨場感をも感じさせる旅行記です。「いいわけのまえがき」を読む限りでは、本書が氏の処女エッセイらしく、旅行された年代も20年以上は昔のように思われます(P. 298のヨーロッパ地図にはソビエト連邦と東西ドイツという表記が見られます)。そのため、本書の大部分を占めるホテルや列車の紹介が現在も通用することは期待できません。しかし、前半のエッセイ部で触れているヨーロッパ各国のお国柄や人々の思考に対する妹尾氏の観察がお勧めです。 例えば、「ピサの斜塔にはテスリがない(P. 8)」や「ミラノの飛び降り自殺(P. 12)」、「列車は黙って発車する(P. 14)」等では何度も日本人の過剰ともいえる安全思考とのギャップを指摘しています。また、「握手と礼砲(P. 18)」では知らない者同士のコミュニケーション姿勢、「パリのスイングドア(P. 20)」では自分のプライバシーを侵されないために、如何に他人にも気を使うか、に触れています。また、地続きのヨーロッパとはいえ一括りにはできず、国によって国民性がまったく異なります。これらの指摘が全て妹尾氏の細かな観察から導かれており、説得的です。
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本書の中盤は各国の列車や車掌のスケッチ、終盤はホテルのスケッチです。妹尾氏が宿泊したホテルが一軒ごとに描かれ、細やかな説明が付記されています。眺めていて、自分のヨーロッパ旅行の経験と照らし合わせて「ああ、そうだった」と嬉しくなるだけでなく、「あの設備にはそんな機能があったのか」と驚くことも多く、参考になりました。ヨーロッパに行かれる方に限らず、お勧めです。
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転勤ごとに、多ければ二、三百冊の書籍を処分し、新居への入居前には「本棚で床が抜けることはありませんよね」と不動産屋に確認する。そんな生活を送る主人の元で、幾たびの「粛正」を生き抜いた書籍は強者だ、と思う。 本著は、そんな一冊。初めて読んだのは大昔。だけど今でもたまに手に取ってページをめくってしまう。ヨーロッパ各地を巡り、その中で泊まり歩いた宿の部屋を俯瞰図で残しておく。カメラを構えるのが億劫かつ気恥ずかしく、観光地へ出向いても記念撮影もなく帰宅する者にとっては、目の付け所といい、妹尾氏特有の暖かみのある絵図といい、なんとも粋なのだ。最近は、発行からの経過歳月を思い「物価も変わって、この(本著記載の)金額では宿泊できないのだろうなあ」と頭をよぎるようになってきた。これからも転勤生活は続くが、本著はわが家の本棚の、比較的手前の方を指定席として生き残っていくことだろう。
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インドを歩く本 [かなり昔読んだ本]

インドを歩く本
ひとり旅全ガイド

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わたしの持っているのは第1刷です。今、改めてページをめくると、名著の香りがします。まさに、インド本の元祖です。実践的な内容が豊富なイラストとっともに書かれています。これは、あらためて、読まなくては。
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文潮出版発行
インドネパール旅の会
1978年11月発行
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インド物の本としては、珍しく年一万部前後売れました。インド個人旅行用の本としてはベストセラーともいえる部数です。地球の歩き方「インド編」が出るまでは、インドへ行く旅行者はほとんどこの本を買っていきました。
インドの実際の旅行を詳しく解説したのは日本で最初でなかったかと思います。
手書き文字と、写植文字の混合が不思議な雰囲気を醸し出しています。
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森野 光
作家名読み: もりの みつる
ローマ字表記: Morino, Mitsuru
人物について: 1970年代初頭東南アジア、インドへ海外旅行、帰国後友人と海外格安航空券の会社を始める。スタートは1972年学生相手のチャーター便の販売から始まりました。このころは、割引航空券はまだ表の商品ではなく、得体の知れないブローカーらしき人たちが細々と売っていた状態でした。もちろん、旅行、航空業界からは鬼っ子扱いの商品でした。
1970年後半には「インドを歩く本」80年前半には「地球の歩き方.中国編」の制作にも加わったが、80年代からは格安航空券の販売に専念、70年代の「インドヒッピー旅行」シリーズに続き、ダイヤモンドビック社との共同企画で、「中国自由旅行」「ベトナム自由旅行」「北朝鮮自由旅行」を始める。
そのときの20年以上にわたる経験を元に、現場の臨場感あふれる「トラベルメイト95」「トラベルメイト98」を書き上げる。現在そのバージョンアップ版「トラベルメイト2000」を執筆中。
これ以外にも旅行記「片山君が行く」「田森君は西へ」の、@ニフティのフォーラムで連載中。
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ぶらり世界放浪術 [かなり昔読んだ本]

ぶらり世界放浪術 脱出術から生活術まで

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以前ご紹介した「親指一本の旅」と同じ作者によるもの。やっぱり、いくら古い本でも、実体験に勝るものはない、底流に流れている心構えは参考になります。
アップブックス
著者名 : 和智香/〔著〕
出版社名 : 文潮出版
発行年月 : 1980年00月
サイズ : 216P 18cm
価格 : 683円(税込)
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地底旅行 [かなり昔読んだ本]

地底旅行

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SF小説の中で「フランケンシュタイン」の次に読んだのがこの小説です。映画もありましたね。だーいすきです。人間は本能的に洞窟が好きだと思います。胎児の記憶が残っているのでしょうか?この本は「旅好き人間」なら、きっと好きになると思います。
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角川文庫
著者/訳者名 : ジュール・ヴェルヌ/〔著〕 石川勇/訳
出版社名 : 角川書店 (ISBN:4-04-202203-0)
発行年月 : 1979年00月
サイズ : 322P 15cm
価格 : 357円(税込)
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“旅行”=楽しむ、というイメージがあるかも知れないけれど…。 映画は、B級の感じですが、かーなり楽しめます♪ (不思議と、時々見たくなる映画ですよ)
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地底に残るもう一つの世界。これぞ、SFの醍醐味。
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もしかしたら地底には我々の棲む世界とは違う別世界が広がっているのでは…?子供が一度は思いを馳せる想像をベルヌが見事に描いてくれています。
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鉱物学の世界的権威リデンブロック教授は、十六世紀アイスランドの錬金術師が残した古文書に導かれ、死火山の噴火口から地球の中心部を目ざす地底世界の大冒険旅行に出発した。地球創成期からの人跡未踏の内部世界。現代SFの父といわれるジュール・ヴェルヌの驚異的な想像力が縦横に描き出した不滅の傑作。ドイツの鉱物学者リーデンブロック教授は,16世紀の錬金術師が謎の文字を書き残した羊皮紙を発見,甥アクセルの協力を得て苦心のすえ解読した.そこにはアイスランドの火山の噴火口から地球の中心に達することができると書かれていた.これが13週間に及ぶ地球内部への旅の始まりになった.ヴェルヌ(1828-1905)の最高傑作.
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探検小説はあまり読まないんですが、この作品のあまりの展開のすごさに最後まで一気に読んでしまいました。ユニークな学者と主人公である助手とのやり取りとその絆の深さや、地底内に潜む幽玄な地底世界、そしてそれに立ち向かう登場人物の奮闘振り、さまざまな事柄がこの一冊に入っています。地底の中に海が存在するなんておそらく彼しか考え付かないアイデアでしょう。
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ジュール・ヴェルヌの作品を読むと彼の知識の多さに驚かされます。地質学、古生物学、考古学、天文学、物理学の知識が至る所にちりばめられていて、他の冒険小説では得られないであろう色々な知識が得られます。名作は何年たっても楽しめるものです。
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文明の生態史観 [かなり昔読んだ本]

文明の生態史観

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ハッキリ言って、名著です。まだ読んでいない人は死ぬまでには読まないと後悔します。なんていいながら、もう内容はほとんど忘れてしまいました。私の本は、昭和49年発行の第1刷です。ボロボロです。もう一度新しいのを買って、読み直したいと思います。
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中公文庫
著者名 : 梅棹忠夫
出版社名 : 中央公論社 (ISBN:4-12-200640-6)
発行年月 : 1979年00月
サイズ : 290P 16cm
価格 : 399円(税込)
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内容(「BOOK」データベースより)
世界史に革命的な新視点を導入した比較文明論の名著。このレビューは、同タイトルの文庫のレビューから転載されています。
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目次
東と西のあいだ
東の文化・西の文化
文明の生態史観
新文明世界地図―比較文明論へのさぐり
生態史観から見た日本
東南アジアの旅から―文明の生態史観・つづき
アラブ民族の命運
東南アジアのインド
「中洋」の国ぐに
タイからネパールまで―学問・芸術・宗教
比較宗教論への方法論的おぼえ
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全て確実な理論は極めて多くの事象の上に成立する。が、些細な知識に埋もれて大局的な発想が出来なくなることもよくある。「王様は裸だ!」と叫んだ子供のように、時として情報よりも物事をありのままに見る冷静な理性の方が、何倍も大きな成果を上げることがある。これがその極めて良い例だ。表題論文ではまずユーラシア大陸の極東である日本と極西である西欧を第一地域、その間に挟まれた中国・ロシア・インド・中東を第二地域と定義される。続けて前者は封建制を経て近代資本主義を成立させ、一方後者は大帝国の圧倒的な暴力の支配下に置かれ、20世紀に没落した。という極めて興味深い歴史観が論ぜられる。学業なり趣味なりで歴史に没頭した経験のある身としてはかなり粗雑な立論であるといわざるをえないが、しかしこれ以上に説得力のある理論を打ち立てることは出来ない。この発想の根底には梅棹氏が京都大学理学部で専攻した生態学がある。環境が似ていれば、発生する社会もまた似ているということだ。「教養」の権威が崩壊しきってしまった現在より後、これに匹敵する理論が誕生するかどうか、索漠たる思いを禁じえない。 --このレビューは、同タイトルの文庫のレビューから転載されています。
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古典的名著。半世紀前に書かれている本。そして題名が『文明の生態史観』。
なんて書くと、たいていの人はおじけずいて、読まずに素通りしてしまいますよね。ほんとに。この本はその分だけ、ちょっと損をしているかも知れません。実はこの本、とーっても読みやすいのです。どちらかといったらエッセー風。旅行記も混ざっているかな?その為、梅棹忠夫さんもその昔、これを論文と認められていいのかどうか?という議論のまとにもなったそうな・・・・分かりやすい論文ほどそういう風に扱われる傾向も多いそうですね。私ももっと早く読んでいれば良かったと思った本です。話がずれました。提示されているテーマは非常に深く、長い。西アジアの文明の項目を読んでいたら、この地域の文明の特性として凶暴な行動を起こす性格を持つとありました。そういえば、最近のテロ事件やアルカイダなんかもこの辺の人達が絡んでいるなぁと思い出し、妙に納得しました。アングロサクソンの文明と、砂漠・ステップ地帯に住む西アジアの文明の違いから来る軋轢なのか?何がいいたいかと言うと、本書は、時代の表層を流れている瑣末な出来事などを相手にするのではなく、100年~1000年単位で移ろいゆくそれぞれの文明について、洋々と流れる大河の動きを捉えるように、書き表した書物であるということです。こういう視座を提供してくれる本はなかなか無いですよね。半世紀たっても色褪せない理由は、本書の対象がもっと長期に亘るもので且つ分析内容が革新的で納得いくものだからでしょうネ。
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中学生でも読めますので、是非、ご一読あれ。
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非常に有名な本であり、単純な発展モデルの歴史観が中心だった時代に本書が与えたインパクトは多大なものだったと思う。私は不勉強であるため、現在本書がどのように評価されているのかは知らないが、今読んでも面白い本であると思った。筆者が自然科学者であったこともあるのかもしれないが、筆者の知識人論は非常に面白いと思う。ただ、精密な理論書というよりはアイディアのスケッチといった趣の本であるため、徹底的に納得したという感じにはなれないのが残念である。いずれ筆者の別の本を読んでみたいと思う。 --このレビューは、同タイトルの文庫のレビューから転載されています。
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わたしがアジアに関心をもつようになったのはこの数年のことで、『文明の生態史観』を最初に読んだのは、それよりずっと前だった。最初にこの本を読んだときのインパクトは、なんといっても世界をこれでもかっ!とおもいっきりデフォルメした図と、日本と西ヨーロッパが同時並行的に進行した文明なんだということ、それに「進化はたとえだが、遷移はたとえではない」といいきって、歴史から進化・発展の観念をそいだ「生態史観」だった。学校で習った歴史とずいぶん違って、すごいショックだった。それに、梅棹氏のフィールドワークから語られるインド、パキスタンなど西南アジアについての歯に衣きせぬものいいが、めちゃめちゃに痛快だった。今回、ひさしぶりに読み返してびっくりしたのは、「文明の生態史観・つづき」という副題をもつ「東南アジアの旅から」だった。これはたぶん、前回すっかり読み飛ばしていたとおもう。
モンゴル高原からアラビア半島までななめに走る乾燥地帯の両どなりに、I. 中国、II.インド、III. ロシア、IV. 地中海=イスラム世界があって、さらに中心から遠ざかった塞外野蛮の地に西ヨーロッパと日本があった。で、この野蛮の地だったところが中心から文明を導入し、高度の資本主義まで築いたというのが「生態史観」のストーリー。
問題は東南アジアをどうするかということ。
東南アジアには王朝の興亡はあったけれど、日本や西ヨーロッパのような封建制を発達させた国はない。もちろんインドや中国のような中心的な文明であったこともない。
なんてことを考えながらこの図をながめて気づくのが、おお、なんと東ヨーロッパ、たとえばポーランド、チェコ・スロバキア、ハンガリー、ルーマニア、ギリシアなどがおかれていた境遇にそっくり似ているではないかということ。
こんなことが書いてあるなんて、すっかり忘れていた(というか、当時関心がなくてななめ読みしていた)。
そうか、いまアジア経済をかんがえるテキストなどでよく、ヨーロッパの近世をあつかったブローデルの『地中海』やウォーラーステイン『近代世界システム』などがひきあいにだされるのは、どうやらこのあたりに関連があるんだな。
というわけで、若いころ(?)本書を読まれたかたで、その後アジアに関心をもつようになったというかたに、再読をおすすめいたします。
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何でも見てやろう [かなり昔読んだ本]


私の本は1973年発行の16版です。初版は1969年ですから版を重ねています。いまは文庫本で読むことが出来ます。著者はこの単行本のあとがきで、日本通運から人間の荷物を受け取ったエピソードを書いています。「日通のトラックが外人の無銭旅行者を拾ってきた。彼らはローマとマドリッドのユースホステルで会った男たちだった・・・。旅行時には、60年安保も、オリンピックも、新幹線もなかった。」単行本の帯には出版社の「戦後世代によって拓かれた新しい次元の旅行記!」「若い冒険者の書」とあります。いま読んでもおもしろいと思います。
写真は73年の新装版の表紙です。
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著者名 : 小田実
出版社名 : 講談社 (ISBN:4-06-131583-8)
発行年月 : 1979年07月
サイズ : 458P 15cm
価格 : 730円(税込)
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■タイトル通り「何でも見てやろう」■様々な事に対してこのような「何でも見る」事はその個人の向上心のあらわれである■目をそむけたりしないで、自分の目で真実を確かめてみよう。■
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「好奇心をもつことが大事」と言われただけでは、本当に好奇心を持つことは出来ないと思うのです。実際に面白いものを見たほうがいいです。私は面白い博物館に行って「何でも見ること」が面白くなりました。だから、本プラス実体験をお薦めです。
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現在数え切れないほど旅行記がありますが、小田実(まこと)さんのこの作品がその元祖ではないでしょうか?フルブライト奨学生として日本の外へ出るチャンスを得た小田氏が、こうなったら世界中歩いて、何でも見て何でも食べ何でも知ってやろう、またどんなことについても議論してやろうと、ふところは貧しくともやる気満々で目をぎょろつかせながら歩く様子が見えるようです。また当時のアメリカの状況は現在の日本の姿ととても似ており、ドキッとさせられます。
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深夜特急に続き、紀行物。この手の読み物はどうしてこんなに面白いのか?ああ、旅行がしたい。
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サハラに賭けた青春 [かなり昔読んだ本]

サハラに賭けた青春 上温湯隆の手記

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青年ではなく、17歳の少年のサハラ横断。私の持っているのは昭和52年発行の単行本ですが、らくだに乗っていまにも動き出しそうな写真の表紙に惹き付けられたのを覚えています。
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著者名 : 上温湯隆
出版社名 : 時事通信社 (ISBN:4-7887-7519-0)
発行年月 : 1982年00月
サイズ : 272P 19cm
価格 : 1,029円(税込)
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社会の歯車になることに疑問を覚え、旅に出た若者はサハラで何を見たのか?
1970年から2年4ケ月、50ケ国に及ぶヒッチハイク旅行を敢行した少年の手記。
同氏はサハラ横断の旅を計画し再出発したものの、サハラ砂漠で死亡。
当時サハラ横断は前人未到で、死を意味する危険なものでした。
何故彼は海外放浪に、そしてサハラに・・・。純粋で一途な人間の心の葛藤と共に。
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「ラゴスのラクダ君」として旅の準備中ラゴス駐在の日本人にも可愛がられた上温湯隆が「渇死」という衝撃的な最期をサハラでとげる。
僕はこの本や「サハラに賭けた青春」を読んでアフリカや砂漠に憧れたわけではないのですが、最近別の機会で「ああ、こんな繋がり方をしているんだなぁ」と思ったものですから、その繋がりの発端になった同書を挙げました。その繋がりとは、

上温湯隆→C.W.ニコル→五木寛之→酒井雄哉→再び上温湯隆?

ここで酒井雄哉って、誰れぇ?となるでしょうが、実はこのお方、比叡山の荒行として知られる「千日回峰行」を2回も達成した僧侶なのです。
で、この輪を繋げたのがドキュメンタリー作家の長尾三郎氏
この辺りに詳しいHP↓がありますのでご参照ください。
http://tanizoko2.hp.infoseek.co.jp/kamionnyu_takasi.html#ikibotoke
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ユーラシア大陸思索行 [かなり昔読んだ本]

ユーラシア大陸思索行

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歴史学者の著者が、一台のキャンピングカーに生活用具を積み込んで、リスボンからインドへ、山を越え砂漠を横断して走り抜いた全行程4万キロの記録です。車は1971年製のVW。いま、ちょっとページを繰っても、「・・・いま、日本中の道ばたが、何億枚あるか分からぬ薄汚い野立て看板で埋まり、その無神経さが環境破壊の上塗りをしている・・・」など、興味深い。
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中公文庫
著者名 : 色川大吉
出版社名 : 中央公論社 (ISBN:4-12-200304-0)
発行年月 : 1979年00月
サイズ : 287P 16cm
価格 : 530円(税込)
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スローなブギにしてくれ [かなり昔読んだ本]

スローなブギにしてくれ

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表題の作品は、高速道路とドライブインを舞台として物語は進んでいきます。個人的には、この中に含まれているアメリカのライダーを主人公にした「モンスターライド」の方が好きです。
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角川文庫
著者: 片岡義男
出版社:角川書店
ISBN:4041371910
サイズ:文庫 / 270p
発行年月: 2001年 07月
本体価格:476円 (税込:500円)
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七月。夕暮れの第三京浜を疾走するムスタングから次々とほうり出される仔猫。少年は一匹を拾い上げ「死ぬときはいっしょだ」と、ムスタングをしゃにむに追いはじめる…。オートバイで走ることでしか生の実感を得られない少年と、仔猫に切ない愛情を注ぐ少女との出逢い。行き場のない若さの倦怠を鮮やかな筆致で描き、七〇年代後半から八〇年代に圧倒的支持を受けた片岡文学の名作をニュー・エディションで贈る。表題作のほか『ハートブレイクなんて、へっちゃら』など四作品を収録。
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片岡義男の永遠のベストセラー。 青春小説の傑作!
彼の第三京浜は今日も薄曇り。走っても止まっても、うんざりの毎日へ、類は友を呼んであいつが現れた。ヘッドライトを消すと夜明けが来て、いよいよ朝のどんづまり。わかってない奴らは、これを「青春」と呼ぶ。
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内容(「BOOK」データベースより)
七月。夕暮れの第三京浜を疾走するムスタングから次々とほうり出される仔猫。少年は一匹を拾い上げ「死ぬときはいっしょだ」と、ムスタングをしゃにむに追いはじめる…。オートバイで走ることでしか生の実感を得られない少年と、仔猫に切ない愛情を注ぐ少女との出逢い。行き場のない若さの倦怠を鮮やかな筆致で描き、七〇年代後半から八〇年代に圧倒的支持を受けた片岡文学の名作をニュー・エディションで贈る。表題作のほか『ハートブレイクなんて、へっちゃら』など四作品を収録。
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著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
片岡 義男
1940年東京生まれ。74年に『白い波の荒野』で作家デビュー。75年、『スローなブギにしてくれ』で野性時代新人賞を受賞。かつてないスタイルで若者の心象風景を描き、70年代から80年代を通して時代の圧倒的支持を受ける
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【目次】
スローなブギにしてくれ/モンスター・ライド/ハートブレイクなんて、へっちゃら/マーマレードの朝/さしむかいラブソング
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写真は文庫本初版時の時のもので、現在の表紙は変わっています。
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世界カタコト辞典 [かなり昔読んだ本]

世界カタコト辞典

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文庫本背表紙のPR文章によると「アササン、イルボン、インターコース、グリンゴ、・・・世界を股に掛けて歩き回った二人の作家が、頭のすみっこに残してかえってきた断片的言語の数々を、大胆にかつ気まぐれに解釈するユニークな辞典。二十数カ国にわたる広い視野と豊富な体験をもとに書かれた世界旅行必携のエスプリ集である」とありますが、気楽に読める比較文化論のような感じです。
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文春文庫
著者名 : 開高健/著 小田実/著
出版社名 : 文芸春秋 (ISBN:4-16-712703-2)
発行年月 : 1979年03月
サイズ : 230P 16cm
価格 : 410円(税込)


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