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街道をゆく 2 [ちょっと前読んだ本]

街道をゆく 2
韓のくに紀行 

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竹島問題が再び大きくなってきましたが、両国民の認識度の違いが大きく、これからも、火は小さくなっても消えることはないんじゃないかとも思います。それはさておき、著者の著作を読むたびに、私は、新しい知識が得られます。このシリーズも、いつかは全巻通読したいと思っています。
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著者名 : 司馬遼太郎
出版社名 : 朝日新聞社 (ISBN:4-02-250102-2)
発行年月 : 2005年02月
サイズ : 305P 19cm
価格 : 1,155円(税込)
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目次
加羅(カラ)の旅(韓国へ
釜山(プサン)の倭館(ウエグアン)
倭城(ウエソン)と倭館(ウエグアン) ほか)
新羅(シルラ)の旅(首露王陵(スロワンヌン)
新羅(シルラ)国
慶州仏国寺(キヨンジユプルグクサ) ほか)
百済(ペクチエ)の旅(大邱(テグ)のマッサージ師
賄賂について
洛東江(ナクトンガン)のほとり ほか)
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日韓関係の改善を願う, 2005/03/01
レビュアー: wabysaby (プロフィールを見る)   神奈川県 Japan
書かれたのは1971年。日本の暴力的支配から解放されて26年目。日本と日本人に対する恨みの感情が根強く残り、司馬氏は韓国の旅行社の人からは「また合併したいのか?」と詰問されてしまう。韓国国内では、日本の大衆文化は一切禁止されていたような、日韓関係の暗黒の時代と言ってもいい。
司馬氏は、そのような日韓関係を深く憂いている。日本と韓国は、民族的には同じルーツを持ち、使う言語もウラル・アルタイ語族に属し、親戚にあたる(その学説は最近揺らいでいるらしい)。上古の昔から、韓国の間では頻繁に人や文化の往来があったのに、こんなにいがみあうのは、おかしいし、悲しい。そういう思いが動機となった旅であるように思う。
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司馬氏は、加羅、新羅、百済の旧跡をたずね、日本と韓国の交流の歴史を読み解いている。日本海(「東海」と言うべきか?)を隔ててはいるものの、2国間には深いつながりがある。古代の日本にもあったと言われる歌垣のようなイベントを見たり、秀吉の侵略に抗して、朝鮮に帰化した日本人の武士の末裔が住む村の訪問など、感動的なエピソードを交えながら、非常に親密だった日韓関係の歴史を詳説する。その文章からは、日韓関係を何とかより良いものにしたい、という著者の情熱がにじみ出ている気がします。
しかし、日韓の文化的交流が本格的に始まり、「韓流」がブームとなるまでには、さらに30余年の年月を待たなければならなかったのです。
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ネパール関連ブログ http://plaza.rakuten.co.jp/itoshoji/


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