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亜細亜、骨董仕入れ旅 [立ち読みした本]

亜細亜、骨董仕入れ旅

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前作の「骨董ハンター南方見聞録」も楽しく読みました。まるで冒険小説を読んでいるかのようで、まったく退屈しません。それぞれの章の中に、必ず「うーん」と思うところがあります。
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著者: 島津法樹
出版社:講談社
ISBN:4062124815
サイズ:単行本 / 300p
発行年月: 2004年 09月
本体価格:1,800円 (税込:1,890円)
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危険地帯をくぐり抜け、ガンダーラ仏を巡る息詰まる駆け引き!インドで出会った男が案内してくれた先は、なんとマハラジャのお城!カトマンズの迷路のような裏道をくぐり抜け辿り着いた国宝級の歓喜天像。フィリピンの島で見つけたスペインの大砲やイエメンの乳香まで。アジアを舞台に繰り広げられる「仕入れ旅」。サラリーマン生活に飽き足らず、骨董の世界に飛び込んだ男の手に汗握る冒険談。
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【目次】
マハラジャの宝―インド・ボンベイ/トボケの爺―ネパール・カトマンズ/カトマンズの迷路―ネパール・カトマンズ/コックローチのジョーさん―スリランカ・コロンボ/セイロンの古九谷―スリランカ・セイロン/金貨と老人―タイ・東部、カンボジア国境/贋物つくり―タイ・北部/スルの大砲、誰の物?―フィリピン・スル諸島/不思議パウダーアイランド―インドネシア・サンギヘ島/浄土の光と芥子の花―ミャンマー・東部、タイ国境付近/古都ルアン・プラバンのアマリリス―ラオス・ルアン プラバン/仏の発掘―パキスタン・北部/頭上の蠅―パキスタン・カラチ/乳香とスーク―イエメン・サナア/マーリブの花と宮殿の石―イエメン・マーリブ
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綺麗になった大皿は17世紀に作られ、この島に運ばれた本物の青手古九谷だった。
スリランカの小さな骨董屋で見つけた埃まみれの大皿を巡るスリリングな取引。マハラジャの宝や黄金仏、大航海時代の大砲から乳香まで!お宝ハンター・ノリキが骨董を求めアジアを駆け巡る、痛快体験談。
至高の15品!ご堪能ください。
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バイバイ、サラリーマン。転職先はなんと骨董商!
危険地帯(トライバルエリア)をくぐり抜け、ガンダーラ仏を巡る息詰まる駆け引き!インドで出会った男が案内してくれた先は、なんとマハラジャのお城!カトマンズの迷路のような裏道をくぐり抜け辿り着いた国宝級の歓喜天像。フィリピンの島で見つけたスペインの大砲やイエメンの乳香まで。アジアを舞台に繰り広げられる「仕入れ旅」。サラリーマン生活に飽き足らず、骨董の世界に飛び込んだ男の手に汗握る冒険談!
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著者のコメント
僕は時々自分のことをようやる男だと思う。それも歴史に足跡を残した有名な探険家と比べてのことだ。
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前著「骨董ハンター南方見聞録」と同じく面白い話がいっぱい詰まっている。インドネシアの小島、タイの奥地、ネパール、インド、中近東と、骨董屋ノリキは欲と道連れで危険を顧みず出かけて行く。阿片を嗅がされてみぐるみ剥がれたり、千丈の谷底に落ちそうに
なったり、映画「インディ・ジョーンズ」のような場面が展開する。もしかしたら著者は「インディ・ジョーンズ」を想い描きながら本書を書いたのかもしれない。
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同業者を出し抜き、現地人をろう絡するテクニックがますます冴える。ときには空き巣の真似をすることも辞さない。まったく骨董商売というものは冒険家と詐欺師と泥棒をミックスしたようなものだ。小生もノリキの筆に騙されないように眉に唾をつけながら読み進んだ。一癖も二癖もある同業者の描写がまことに活き活きしている。インド商人や中近東商人を相手にした値切りのテクニックもすさまじい。とくにパキスタンのカラチでカシミアを値切る場面は迫力万点だ。とても勉強になる。小生もいつかこの辺で買い物をすることがあればこのテクニックを参考にして値切ってみたいものだ。
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本書は東南アジアから中近東にかけての美術骨董品案内でもあり、小生の知らないことばかりだ。本書はとくにこの辺を旅行するディープな旅人にお勧めする。つぎから現地を見る目が多少は違ってくるだろう。とにかく本書は面白いの一言に尽きる。
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読み出したら三時間で一気に読んだ。理由は単純、面白かったから。例えば命がけで絶壁を渡り買い付けた、パキスタン寺院跡から発掘された泥付の仏舎利を、なんとか二千ドルから千ドルに値切ったあげく「無事持ち出せば二、三万ドル位にはなる」とクールに値踏み放つ、錬金術師のかっこよさ!! 自分だったら、そんな品物、借金してでも手元に置いてしまうかも。なんでもそうだけど、好きなことを商売にするっていうのも、一つの因果だ。その因果を突き抜けて、物語にまで昇華した武勇談に、ちょっと酔いました。古美術や美術ファンはもちろん、旅行や冒険談好きな方にもおすすめします。
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↑私のコメントではありません
ネパール関連ブログ http://plaza.rakuten.co.jp/itoshoji/


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