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親指一本の旅 [昔読んだ本]

親指一本の旅

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おそらく私が買った、旅行記本の一冊目。副題の「まる秘ルートでアテネをめざせ!」が時代を感じさせる。カメラを持たない旅だったのでしょうか、写真がほとんどありませんが、わくわくして読んだ記憶があります。
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著者;和智香 S52
千曲秀版社
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和智 香:
明治大学工学部卒。
在学中に世界一周にて放浪を経験し、帰国後”日本ヒッチハイク連盟”を結成、初代会長に就任する。一年に二回、全国縦断ヒッチハイク大会を主催。”お前も来るか!中近東!”、”親指一本の旅”、”ぶらり放浪術”などの著書あり。
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東京からアテネのパルテノン神殿を目指して地球を半周、約二万キロを親指サインで通りがかりの車を乗り継ぎながら、ヒッチハイク・レースをする日本ヒッチハイカー連盟(和智 香、会員350名)のヒッチハイカー達が25日正午、東京・上野にある西郷さんの銅像前に集まり”出発式”を行なった。10月24日までに到着(ゴール)するのが目標で約三ヶ月の長旅になる。海外旅行経験者は会長ただ一人だが、参加者はいずれも二十歳前後の”現代っ子たち”ばかりで言葉や習慣の違いなどは全く意に介していない様子だった。この日、西郷さんの銅像前に集まったのは、アテネまで完走する予定の同連盟会員9人のほかに、勤めの都合で行程の一部だけ加わる者や見送りなど合わせて30数人。ギリシャ政府観光局の駐日代表”ブラタノス”さんも駆けつけて「身体に気をつけて、無事ゴールであるアテネまで辿り着いてください!」と激励した。地球半周ヒッチ・レースは、同連盟の創立五周年の記念行事。
1、飛行機には乗らない。
2、途中十カ国以上を通過し、四十台以上の車に乗せて貰う。(船は車十台に換算)
などのルールがあるが、「何よりも未知の世界に飛び込み、いろいろな体験を積む楽しみが第一で、競い合いは二の次。」と全く飾らないレース。だから、出発式で一応レースは「ヨーイ・ドン!」とはなったものの、別に目の色を変えてすぐヒッチハイクに移るわけでもなく、しばらく北海道旅行をした後アテネを目指す逆行派や・・・・・・・・(中略)・・・・・・・・・様々。和智会長も「これからお別れ会をして、実際の旅立ちは来月初めになる人が多いのでは・・・・・。」とのんびりしたもの。会社を辞めてレースに加わるなど、”ヒッチハイク野郎たち”ばかりの中でも変り種は、紅一点のM・Yさん。連盟創立以来のベテランで、今回の旅行も両親は半ば呆れ顔で黙認の格好。「最後まで頑張るつもり!」と顔をほころばせていた。          

 ”51年7月26日付、東京新聞”より
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